久保建英選手は、2011年8月当時9歳でスペインの名門FCバルセロナの下部組織(カンテラ)に入団が許可されました。

本来は13歳以上のスペインか地元カタルーニャ出身の選手でなければ入団できないところを特例で入団が認められました。あのメッシでさえ入団したのは13歳でしたら、いかにバルセロナが久保建英選手を高く評価したかということですね。

バルセロナのチーム事情により帰国を余儀なくされ、2015年3月にFC東京に入団しています。

2016年11月5日に行われたJ3リーグ対AC長野パルセイロ戦で初出場、Jリーグ史上最年少記録を塗り替えました。

また久保建英選手は、2017年5月3日に行われた、ルヴァンカップの北海道コンサドーレ札幌戦で、15歳10ヶ月29日でトップチームでのデビューを飾りました。

これは森本貴幸選手(現川崎フロンターレ)の15歳10ヶ月6日に次ぐ、J1での史上2番目の最年少出場記録です。

そして2017年5月20日から韓国で開催されるU-20ワールドカップの日本代表メンバーに飛び級で選出されています。

将来を嘱望されている久保建英選手は、日本代表で活躍できるのでしょうか。

また、久保建英選手のプレースタイルや将来の可能性や不安材料についても検証してみました。

プロフィール

名前:久保 建英(くぼ たけふさ)
生年月日:2001年6月4日(15歳)
出身地:神奈川県川崎市麻生区
身長:170cm
体重:63kg
在籍チーム:FC東京
ポジション:FW / MF

久保建英のプレースタイル

技術力

ボールを正確にコントロールする技術は、トップチームの選手と較べても優れています。

プレーの緩急のつけかたが素晴らしく、一瞬の加速力もあります。

バルセロナのイニエスタとメッシとをあわせたようなプレーが久保建英選手の特徴ですね。

判断力と適応力

久保建英選手よりドリブル自体うまい選手はいますが、久保建英選手は背筋を伸ばしてプレーするので、周りが良く見えています。

そのときの状況によって、自分でドリブルで仕掛けるのか、あるいは周りを活かすかの、判断力が非常に優れています。

オフ・ザ・ボールの質が高いのも特徴です。これは頭の回転が速く、サッカー・インテリジェンスが秀でているからですね。

また、U-20日本代表には最終予選に勝ち抜いたあと、2016年11月アルゼンチン遠征に初招集されています。あとからチームに参加したにもかかわらずチームにフィットできるという適応力が高いことも魅力です。

U−20日本代表の内山篤監督は、久保建英選手を選出した理由を次のように語っています。

自分で何ができるか」ということが分かっています。味方のことも分かっていて、適応能力が高い。特に攻撃に関しては、非常に柔軟に変化を持たせられる。グループ(代表)の中で過ごす時間はそんなにありませんでしたが、その短い時間でも判断能力がとても高いというのはプレーを見て感じていました。恐らくフィットするにもそんなに難しくないだろうという予測のもとに、選出しました。

参照:スポーツナビ 2017年5月2日

メンタル

久保建英選手は、9歳のときから名門のFCバルセロナという強豪チームで活躍してきた経験があります。

不慣れな土地で言葉の問題を克服して、監督、チームメイト、スタッフたちとコミュニケーションをとって自分のスタイルを作っていたので、メンタル面は相当タフだと思います。

久保建英選手は、真摯に「もっと強く、もっと上手くなりたい」という思いで、常に練習や試合にに望んでいるそうです。この気持を持ち続けていけばさらに上のレベルにいけることでしょうね。

U-20W杯日本代表で活躍できるか?

内山篤監督からも以下のように高い評価を受けています。

判断、的確なプレーと、高い精度の功撃ができる選手ですので、やはり高いレベル(の大会を)をより早く経験した方が彼のためになると思います。アルゼンチン遠征から国内キャンプ、ドイツでのキャンプと成長の速度が目に見えるようにはやく感じています。彼のような選手にはより良い環境、レベルの高い環境でプレーさせたほうが、より効果が出るというのが、久保に関する評価です。

参照:スポーツナビ 2017年5月2日

チームに入ってまだ日が浅いので、どこまで自分のプレーを出し、そして周りとフィットするかが課題ですね。途中出場の可能性が高いと思いますが、周りとフィットすれば先発出場もあるでしょう。筆者としては小川航基選手(ジュビロ磐田)と2トップの一角として活躍してほしいと思います。

将来の可能性と不安について

2020年18歳となる東京オリンピック、そして20歳となる2022年カタールワールドカップでは日本代表の中心選手として活躍できる可能性は高いと思います。

また、18歳になったときにバルセロナに戻ってトップチームでプレーできる可能性もあります。

しかし、いくつかの不安な点もあるんですね。

まず、フィジカル面です。

久保建英選手も体格については意識しているようで、母親が食生活に気をつけて体格の改善に取り組んでいるとのことです。その結果、昨年(2016年)から7センチ伸びて現在の身長は170センチに、体重も増えて63キロになったそうです。

メッシ、イニエスタ、シャビなどの選手も身長は170センチですので、身長については大丈夫だと思います。問題はフィジカルコンタクトを受けたときに、まだそれに耐えるだけのフィジカルの強さがないことですね。

メッシ、イニエスタのようにフィジカルコンタクトを受けないようなテクニックを持つことは、体格に劣る選手には必須ですが、それでも久保建英選手のいまの体格では世界のトップレベルでやるには厳しい面があります。

久保建英選手まだ15歳です。これからも成長していくでしょうから、体幹なども含めて総合的なフィジカルの強さを身に着けてほしいと思います。

次にフィリップ・トルシエ監督が言っていた「スターシステム」。

これはマスコミが特定の選手をスターにすべく意図的に過剰に持ち上げてスターを作り上げていくというもの。過度の報道による重圧で選手が潰れてしまうケースは過去にも数多くあります。

久保建英選手は、名門・バルセロナの下部組織でプレーしていたもチームの中心であり、小さいときから注目されている存在だった。その経験から過剰な報道にも自分を見失わない術を身に着けたように思います。

また、世界トップレベルのバルセロナという環境に身をおいたことで、サッカー界の厳しい現実を肌で感じていると思います。

それ故に久保建英選手は「今の時点で、自分は他の同年代の選手より半歩くらい前にはいれているかなとは思っているんで、スタートが早いだけじゃなくて、失速せずにこのまま上に行きたいなと思っています」と謙虚に語っているのだろう。

過剰な報道にも久保建英選手が潰されないで成長してくれると期待しています。

最後の不安は、怪我です。

いままでも財前宣之、小倉隆史、小野伸二など怪我が原因で思うようなパフォーマンスができなくなった選手は数多くいます。

小野伸二選手は「久保選手が順調に成長していくために必要なこと? ケガをしないことじゃないですか。そのままやっていけばきっとすごい選手になる。それだけ気を付ければいいと思います」と自分の苦い経験を振り返って語っています。

怪我は自分では防ぎようがないアクシデントで運の部分もあると思うが、怪我をしない運にも恵まれていることが一流選手になる条件なんでしょうね。

まとめ

久保建英選手は、9歳でスペインの名門FCバルセロナの下部組織(カンテラ)に入団が許可されました。

在籍中は、リーグ戦の得点王やトーナメント大会でMVPを取るなどチームの中心選手として活躍しました。

帰国後は、Jリーグ最年少出場記録を塗りかけたり、J1での史上2番目の最年少出場を果たしています。

また、2017年5月20日から韓国で開催されるU-20ワールドカップの日本代表メンバーのも選出されました。

いままでも若いときに天才と呼ばれた選手が、伸び悩んで消えていったケースは多くありますので、久保建英選手が成功できるかは、今後の努力そして環境次第だと思います。

久保建英選手は、名門FCバルセロナという世界の強豪チームで、若くしてサッカー界の厳しさを肌で感じたでしょうし、そんな環境で自分を見失わない術も身についたでしょうから、このまま怪我をしないで順調に伸びていってほしいと願います。